2011年8月5日
外務大臣 松本剛明様
本年度・来年度予算における政府開発援助(ODA)予算に関する要望
動く→動かす
(特活)国際協力NGOセンター
我が国は3月11日の東日本大震災により、社会サービスやインフラの崩壊、生活手段の喪失を経験し、途上国の人々が慢性的に感じている貧困や、『ミレニアム開発目標(MDGs)』が実現していない状態を実体験として知る、援助国としては稀有な国となっています。
震災に対しては、深刻な貧困に苦しむ途上国を含む多くの国々から、我が国に対して多くの支援がありました。我が国は本年、世界最大の被援助国となると言われています。第一次補正予算では緊急復興対策の財源を捻出するためとして、政府開発援助(ODA)が削減されましたが、私どもは、震災で世界の注目を集めている我が国が世界との「絆」を深めるためにも、我が国として、国際協力に対して、これまで以上に積極的な姿勢と行動を示す必要があると考えます。
以上の趣旨より、震災後の我が国のODA予算に関し、下記要望いたしたく、ご検討の程お願い申しあげます。
三次補正
四次補正
来年度予算
我が国のODAは、過去10年以上にわたって減額を続け、GNI比で見ても、国際目標である「0.7%」をはるかに下回っています。我が国は震災を経験したからこそ、「世界の災害や貧困による生命の喪失を何としても食い止める」との強い意思表明を世界に示す必要があります。今こそ、ODA予算の反転・増額をお願い申し上げます。
以上
【別添資料】
資料1:平成23年度国際協力重点方針(抜粋)
資料2:「菅コミットメント」の概要
資料3:開発途上国からの東日本大震災に対する支援の概要
資料4:被災地で活動する国際協力NGO
資料5:本資料に関係する国際機関の概要
本年度・来年度予算における政府開発援助(ODA)予算に関する要望
本年度・来年度予算における政府開発援助(ODA)予算に関する要望 別添資料