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STAND UP CAFE 目標1 - とてつもない貧困と飢えをなくそうを実施

貧困をなくすために“立ち上がる”世界同時開催アクション「STAND UP TAKE ACTION」の一環として、ミレニアム開発目標(MDGs)や世界の貧困の現状、そして問題解決に取り組むNGOの取り組みを紹介するトークイベント「STAND UP CAFE(スタンド・アップ カフェ)」。

7月21日(水)に行われた第2回目のテーマは、MDGs目標1「とてつもない貧困と飢えをなくそう」です。講師は(特活)ハンガー・フリー・ワールドの西岡はるなさん。会場の株式会社ジャパングレイスに20名ほどの参加者を迎え、和気あいあいとした雰囲気の中でMDGsクイズをしながらの自己紹介に続いて、西岡さんのお話を伺いました。

MDGsが合意されてから10年ほどが経ちました。しかし、いまだに世界の6人に1人、10億2000万人もの人が飢餓に苦しんでいます。「目標1で取り上げられている飢餓や栄養不良は、他の全てのゴールにかかわる非常に重要な問題です」、と西岡さんは言います。例えば、5歳未満児死亡率。死亡原因でもっとも多いのは「出産時の異常」ですが、これはお母さんの栄養状態が悪いため子どもに栄養が行き届かない、あるいは安全な出産ができないためだそうです。

ところで「飢餓」と聞いても、日本に暮らす私たちには遠くの世界で起こっているできごとのように感じられます。しかし、「世界の飢餓は私たちの生活と非常に密接な関係がある」と西岡さん。

飢餓人口の増加には、世界人口の増加、紛争、先進国が原因となっている気候変動など、様々な要因が関係していますが、中でも最近では、2008年に食料価格が高騰したことも大きく影響しています。食料価格の高騰によって、食料を購入できない途上国の飢餓が深刻化したのです。穀物を原料とするバイオ燃料への需要の増加や、投機マネーが石油市場から穀物市場に流入したことが、価格高騰の主な要因でした。その後、国際市場の穀物価格は下がりましたが、途上国での穀物価格は下がらない状況が続いています。

また、世界には全人口を養うのに十分な量の食料があるといわれていながら、飢餓がなくならない現状もあります。世界の食料援助量は約600万トン。それに対して、日本は世界中から食料約5800万トンを輸入している一方で、約1900万トンを廃棄しています。世界経済の構造的な要因と各国の経済力の違いが、食料の偏在を生んでいるのです。「飢餓を終わらせるためには途上国の住民が立ち上がるだけではなく、先進国に住む私たちの行動を変えたり、解決のために何か行動を起こすことが重要」という西岡さんのコメントが、心にずしりと重く響きます。

さて、飢餓のない世界をめざして活動するハンガー・フリー・ワールドですが、活動地の一つであるバングラデシュではどのように飢餓問題に取り組んでいるのでしょうか。

ハンガー・フリー・ワールドでは、有機農業を柱に、教育やジェンダーなどの包括的な事業を進めています。バングラデシュでは国民の85%が農業に従事していますが、「緑の革命」によって農業に農薬代や苗代などを購入する現金が必要となったために、小規模の農民が農業で十分に食べられなくなってしまいました。この状況を変えるために、地域にある薬草や牛糞などを活用して、経済的に負担が少ない農業を行えるよう支援しています。有機農業を始めたことで、農薬代などをかけずに農業を行えるようになり、1日1食しか食べられないような家庭の子どもが学校に通えるようになった事例もあるそうです。

参加者からは、なぜ大規模な農業開発を行わないのか、と質問があがりました。これに対して、人口密度が高いことやお金がかかることから、バングラデシュで大規模農業を行うことは現実的ではない、自立的で持続可能な農業を行うべき、と西岡さん。また、ハンガー・フリー・ワールドでは、このような支援に加えて、バングラデシュ政府に飢餓対策を行うよう政策提言をしていることも紹介してくれました。

一般的には「大規模な開発が飢餓をなくす効果が高い」と単純に考えてしまいがちです。しかし、小規模でも飢餓のない状態が持続できる方法で事業を行うとともに政策提言により国レベルの取り組みも求めていくことが、MDGsの達成を近づけるのだと考えさせられました。(2010.9.1)

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