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シンポジウム「MDGsと報道を考える」を実施

2010年9月8日(火)、東京大学駒場キャンパス18号館ホールにて、シンポジウム「MDGsと報道を考える」を行いました。ミレニアム開発目標(MDGs)の進捗状況を振り返り、達成に向けた取り組みを議論する「MDGsレビュー・サミット」を約2週間後に控えた時期に、貧困や開発の課題におけるメディアの役割や、NGOとの連携の可能性を考えるために開催されたものです。

パネリストとして、道傅愛子氏(日本放送協会(NHK) 解説委員)、井田徹治氏(共同通信社 科学部編集委員)、志葉玲氏(ジャーナリスト)、山崎大介氏(日本テレビ NEWS ZEROプロデューサー)、熊野優氏(特定非営利活動法人世界の医療団 広報担当)の5名が登壇。黒田かをり氏(CSOネットワーク)がモデレーターを務めました。

冒頭、山田太雲氏(特定非営利活動法人オックスファム・ジャパン、「動く→動かす」政策チームリーダー)が、北海道・洞爺湖サミットなど、貧困・開発に関わるさまざまな国際会議に関する国内外の報道や、カナダで開催されたG20サミット時の海外メディアからの執筆依頼など、自身の経験に基づく事例を紹介。その上で、シンポジウムの論点として、「貧困・開発問題を日本で報道する意義や、報道にあたっての障壁」「NGOの情報発信は十分か」「メディアとNGOの連携」「「視聴者の役割とは」の4点をパネリストに問いかけました。

まず、井田氏が「私は10年前の取材で聞いた『1年間で500万人の子どもが1歳までに命を落とす現実は、1時間ごとに500人の子どもを乗せた飛行機が墜落していることと同じ』という言葉が印象に残っている」と、刺激的で感覚に訴える情報の出し方の重要性を指摘した上で、「貧困・開発問題は編集者に受けがよくない。また、日本との関係を伝えることが難しい。一国には詳しくても地球規模の課題を詳しく理解して発信することは、現実になかなか難しい。さらに、日本のメディアの場合は言語の壁もある」と現実が抱える課題にも言及。これを受けて、「NGOの情報発信能力向上は確かに必要。加えて、ソーシャルメディアなど新しい技術も活用して欲しい」(志葉氏)、「視聴者を得るためには、優先順位をつけなくてはならない。スポーツ、著名人、など報道に結びつきやすいものと関連させるといいいのではないか」(山崎氏)などのコメントがありました。

また、報道の機会の1つである国際会議については、「本番が近くなって連携するだけではなく、記者クラブと半年くらい前から関係を築いて当事者意識を持たせることが必要」(井田氏)という意見や、「私の経験では、特番への反響も大きい。ニュースでの扱いだけではなく、発想を転換してみてはいいのではないか」(道傅氏)などの具体的な提案がありました。

今後、メディアとNGOはどのように連携できるのでしょうか。パネリストからは、「メディアをパートナーとして考えて欲しい。大切な問題だとは認識している。切り口や取り上げ方をぜひ提案してもらえれば」(道傅氏)、「営業するのではなく、教えて欲しい」(山崎氏)など、NGOからのより積極的な関わりを求めるコメントが聞かれました。会場からは、「そもそも重要な問題なのだから、報道を強化すべきではないか」との声が上がりましたが、このような視聴者の意見をより多くメディアに届けることも、NGOネットワークの役割かもしれません。

「貧困問題をきちんと報道していくためにも、NGOとメディアがともに行動する余地がある」という、熊岡路矢氏(「動く→動かす」代表)の言葉とともに、今後の連携の可能性に希望を持ちつつ、シンポジウムは閉幕を迎えました。

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