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MDGsフォローアップ会合:菅総理・松本外相、MDGs達成への政治的意思示す =MDGs達成に必要な根本的議論を欠いた閣僚級会合:当事者の顔と声が見える議論を!=

2011年6月3日

MDGsフォローアップ会合:菅総理・松本外相、MDGs達成への政治的意思示す
=MDGs達成に必要な根本的議論を欠いた閣僚級会合:当事者の顔と声が見える議論を!=

(特活)国際協力NGOセンター 理事長 大橋 正明
「動く→動かす」 事務局長 稲場 雅紀

要 旨

  1. 我が国がMDGs会合で震災復興とMDGs達成の両立に政治的意思を示したことを歓迎。
  2. 一方、MDGs達成に向けた方針討議については、先進国政府を始めとする各セクターの責任や、達成の前提となる「資金」について十分討議されなかった点、貧困や脆弱性に直面する当事者の「顔が見えない」討議に終始したという点に限界。
  3. 我が国は本会合の成果を踏まえ、現行のODA量を維持・拡大し、質を高めることが必要。市民社会は「人間の顔が見える」MDGs達成に向け、ODAを含めた連携に努める。

6月2~3日の2日間、日本政府とJICA、関連国際機関の共催により、「ミレニアム開発目標(MDGs)フォローアップ会合」が開催されました。本会合は、昨年9月に米国ニューヨークにて開催された国連MDGs首脳会合の成果を引き継ぎ、MDGs達成のために必要な取り組みについて、関係者が一堂に会して討議し、合意を形成することを目的としたものです。私たち日本の市民社会は、我が国政府が、東日本大震災への対応に追われつつも、国家意思をかけて予定通り本会合を開催したことを歓迎し、大きな拍手を送ります。私たちはこれを受け、本会合への市民社会の参画について、最大限の協力を行って来ました。

現在、MDGsは世界的な危機にさらされています。食料・燃料価格の高騰、気候変動、災害などにより、過去10年の成果が逆戻りしています。世界経済危機もあり、先進国はODAの増額に消極的で、「MDGs隠し」の空気も漂っています。中東諸国の政治変動など新しい危機もあり、MDGs達成への世界の政治的意志は弱まっています。そうした中、菅総理は本会合冒頭のスピーチで、我が国のMDGs達成へのコミットメントを誠実に実行すると述べました。本会合で我が国の首脳が、震災の被害を越えて、MDGs達成への意思を世界に改めて発信したことは、我が国として誇るべきことです。

一方、本会合では多くの課題も提起されました。本会合では、現状と目標の間にある巨大なギャップをどう埋めるか、達成に向けた課題(ボトルネック)をどう克服するかが討議される必要がありますが、議論は小規模な好実践例の紹介や、我が国を含む各国・各機関がそれぞれ行っているイニシアティブの紹介、局面よっては有効と思われるアイデアの披露などへと流れがちで、MDGs達成に不可欠な既存の多国間の誓約や、十分に検討・戦略化されていない各種の課題に関して、各アクターがどんな責任をもって担い、「違いを作り出すのか」についての骨太な議論はあまり聞かれませんでした。また、MDGs達成に向けて様々な取り組みをする上での前提条件は、「資金」ですが、本会合は、この肝心な問題に正面から向きあうものにはなりませんでした。

本会合では、我が国の援助政策の根幹である「人間の安全保障」の観点から、脆弱なコミュニティにおけるMDGsの達成や、「衡平性」の観点が一貫して重視されていました。この点は高く評価できます。しかし、残念ながら、貧困や脆弱性に直面し、コミュニティの中でその克服に取り組んでいる当事者の参画や、貧困や周縁化、脆弱性の具体的な文脈について見つめ、深める作業が欠けているため、肝心の「人間の顔」が見えない抽象論に終始した感が拭えません。この点については、市民社会、また、貧困や脆弱性に直面する当事者に積極的な参画の機会が十分与えられなかったことに大きな原因があるといえます。

菅総理は、本会合冒頭のスピーチで、我が国は震災復興とMDGs達成への努力を通じて、弱い立場にある人に優しく、一人ひとりが自己実現できる強靭な社会をめざすと述べました。「優しく、かつ強靭な」社会を世界に広げるために、我が国はMDGs達成に向けて、資金も含めてより積極的に貢献する必要があります。そのためには、2次・3次補正、来年度予算でODAを減額することなく、むしろ増やしていくことが必要です。私たち市民社会は、現場のコミュニティ、当事者と最も近い立場から、「人間の顔が見える」MDGs達成、人間の安全保障実現に向けて、これからも積極的に連携・協力していきます。

以上

MDGsフォローアップ会合:菅総理・松本外相、MDGs達成への政治的意思示す =MDGs達成に必要な根本的議論を欠いた閣僚級会合:当事者の顔と声が見える議論を!=


◆本声明についてのお問い合わせ
動く→動かす 稲場雅紀 TEL:03-3834-6902 Email:office@ugokuugokasu.jp
(特活)国際協力NGOセンター 宮下恵 TEL:03-5292-2911 Email:advocacy@janic.org
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