【ポストMDGs】第1回ポストMDGsNGO・外務省意見交換会 報告

2012.6.29

2012年3月9日、「第1回ポストMDGs NGO・外務省意見交換会」が開催されました。
以下、出席したNGO・外務省間で共有された議事録をもって報告といたします。

日時:3月9日(金)4時30分~5時30分
場所:外務省本庁舎会議室
出席者:
◎外務省:地球規模課題総括課
◎NGO:20名


決定事項

(ア)外務省、世話人が本意見交換会の実施要領の中身を議論し、次回意見交換会までに決定する。
(イ)外務省、世話人が今後の意見交換会の実施日程などのプロセスを議論し、次回までに決定する。


討議内容


<議題1 意見交換会の持ち方について>


NGO①
世話人会としては(1)参加者はNGOのメンバー、(2)一般への公開は時期を見
計らう、(3)議題は世話人と外務省で決定、参加者からも議題を募る、(4)議
事はNGO側事務局が作成。外務省と世話人が確認し公開、(5)なるべく世話人と
外務省で次回の会までに実施要領を作るとしたい。

外務省
提案に謝意。本提案に沿えるか内部で検討中。NGO側が議事の透明性、記録の広い
アクセスビリティを重視している事を理解。政府の政策形成の中心に近いところを
議論する場合、透明性と公開性とが相容れない部分はあることを考慮する必要があ
る。交換会を行うことは同意しており早めに決定する。

<議題2 ポストMDGsに関する議論の整理>


外務省
本資料は日本政府内部や各国と議論をするための叩き台として、議論すべきイシ
ューについてまとめ配置したもの。これをもとに意見交換会も進めて行くのが良い
か。

[New challengesの部分]  Poverty Reductionがあった上で、近年顕在化した関連す
る重要なイシューを示した。

[New Guiding Principlesの部分]  これまでは数値目標の達成に向け、そこに向けい
かに人びとの知恵と資源と技術を動員するか議論。こうした哲学、方法論を問わな
くても良いやり方はMDGsの求心力となった面か。一方で開発問題を議論する国際
的な場で哲学も議論する必要があるかと思う。

[New Goalsの部分]  既存のMDGsをどう改善すべきか。その上で数値では表せない
部分をどう評価するか。またグローバルと国毎の目標設定も必要か。

[New Driversの部分]  成長を開発目標達成の手段にするべきかという議論はある。
また開発援助の資金は先進国政府が大半でなく、新興国、民間、移民による資金、
途上国の税金もある。どのような資金を開発に向けるにせよ富の元手では成長。そ
れが環境の保全と両立するか、インクルーシブか、成長の一部を開発問題に振り向
けるかが重要。そのため技術の進展も重要。今のMDGsも成長が前提だが、成長の
成果を行き渡らす雇用の創出といった問題が背面に追いやられており、しっかり議
論する必要。また多様なステークホルダーの強みをどう生かし効果的に合わせアウ
トカムを高めるかも重要。

国際社会の議論は表面的にはまだ始まったばかり。去年のMDGsフォローアップ会
議を契機に議論を進めている。一方でNGOや研究機関の議論が政府間の議論よりも
先行していると思われ、政府間の議論が公に始まると、NGOや研究機関の議論を外
交にインプットしていくか。時期は恐らくリオ+20が終わる夏頃か。そのためその夏
の前に、皆さんと意見交換をして、公的なプロセスの開始できれば。

NGO②
この枠組み(配付資料)は省内のどのレベルで検討されているのか。

外務省
これが日本政府のポジションというものではなく、あくまで議論のポイントを工夫して配置した。

NGO②
このポイントを踏まえて、今後日本政府が考えて行く反映させていこうとしているのか。

外務省
少なくともここに書いたポイントについて、市民社会や多様な関係者との議論を経た上で、作る。


NGO③
(1)2000年とトレンドとして変わっているのは権利ベースである点。
貧困削減は、権利を保護するためとすべきでは。
(2)配付資料ではゴール8が成長となっているがこれは本来「相互説明責任」であり成長はおかしい。
(3)PPPの話、国家の責任はどうなるのか。
(4)公式にはどういうプロセスで決まるのか。

外務省
目標8の成長については他にも同様の意見有。配付資料の内容自体、今後の議論を踏
まえて修正されていくもの。公式プロセスはまだ決まっていない。

NGO③
2015年になっていないのに、そこを諦めて次を議論するのはどうかという議論はNGO側でもある。

外務省
我々もそういう懸念を巻き起こすような議論をすべきではないと思う。

NGO④
(1)MDGs期限まで残り4年あり努力継続が必要。またMDGsは達成しても「半減」。
(2)ポストMDGsとSDGsとの一本化・統合も議論する必要。目標数削減の圧力も考えられ、頭の柔軟体操が必要。
(3)成長の議論は必須。また世銀によるMDGs1が達成されたとの報告や議論にあるように、MDGsの測定方法の問
題、平等に関する議論も必須。
(4)国際開発資金における民間の資金の増大がある一方、国家投資への支出も、特に保健や教育において重要。
(5)金融・経済危機による世界のガバナンス、政治のあり方の変動に着目した議論が無いと、対症療法になる可能性大。
(6)プロセスについて、現行MDGsでSRHRが当初排除されていたように、政府間交渉で今後議論するのは危険。政治的オーナーシップを担保しつつ、「科学」に基づく客観的・野心的な目標設定が必要。例)IPCC。

外務省
多くの重要なコメントに謝意。

NGO⑤
サブスタンスを決めるフレームワークをどうするかも共に議論できれば。参加型のかたちで協議ができるようなメカニズムができれば良いと思う。

外務省
プロセスをインクルーシブに、市民社会の参加を可能にすることを意識したプロセスを目指せれば。

<議題3 今後のプロセス>

NGO①
2013年9月の国連MDGs特別イベントがありそこまでがフェーズ1。その後2015年までがフェーズ2。これに関して10月世銀IMF総会、来年TICADⅤがあり、その他国連公式非公式の会合がもたれるので、時期を経て適切な市民社会のインプットが必要か。外務省からのsuggestionがあれば。

外務省
2013年の区切りは同意。恐らくリオ+20が終わる今年夏以降公式にポストMDGsの議論が始まるためその前に意見交換を行うか。9月国連総会、10月世銀IMF総会がある。そこで秋から冬に政府間議論を整理・シェアし、NGOからも議論をシェアできれば。来年は分からないが、今年はこの2回(リオ+20後で公式にポストMDGsの議論が始まる前と,10月の世銀IMF総会後)か。

NGO⑤
私はリオ+20の意見交換会も出席している。外務省内部でも他の意見交換会との情報共有を。

外務省
SDGsとポストMDGをどうするのかはやっかいな問題でそういう意味でも行っていきたいとは思う。

NGO⑥
会合の参加者について。援助効果は企画室だったが、要所では政府三役や他の担当、JICAの方もいた。

外務省
この場でもそれが実現できればと思う。

NGO⑦
地域での国際的な課題についての関心、優先度が下がっている。このプロセスの中
で地方のコミットメントについても何か手は無いか一緒に考えて行くことができれ
ばと思っている。

外務省
本議論を開発関係者だけでなく幅広くしたい。そのためのアウトリーチがどうでき
るかを議論したい。

NGO①
詳細は世話人と外務省で協議して決定する。




以上
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