2013.9.22
9月11日(水)夜、日比谷図書文化館にて、動く→動かす主催のシンポジウム「貧困と格差のない日本と世界をつくるために、いま、できること~「ミレニアム開発目標(MDGs)レビュー・サミットin東京」を開催しました。
「2015年までに世界の貧困を半減する」等を目標とし、世界各国で約束された「ミレニアム開発目標(MDGs)」。9月25日にはニューヨークにて、MDGsの進ちょくをレビューするための国連総会特別イベントが予定されています。
一足早く東京で、世界中の人々が直面している現状を知り、理解を深め、今後私たちに何ができるのか考えていくために、国内外の課題についてゲストをお招きし、お話を聞きました。
第一部は、「これまでの世界の取り組みと課題」・ミレニアム開発目標(MDGs)の最新動向と2016年以降の課題を考える、ということで、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科(国際関係学専攻)教授、勝間靖さん、(特活)国際協力NGOセンター(JANIC)調査提言グループ、堀内 葵さん、(公社)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン事業本部 政策提言マネージャー、堀江 由美子さんに発表していただきました。
第一部のトップバッターの早稲田大学大学院アジア太平洋研究科・教授の勝間靖さんからは、MDGs成立の背景から進捗状況まで、内容の濃い説明をしていただきました。早稲田大学の学生さんも聞きに来ていましたね。

そして質疑応答と休憩をはさんで、第二部へ。
第二部は「日本の問題は世界の課題・MDGs後の世界の開発目標の可能性を探る」という内容で、それぞれ第一線で活躍し、メディアにもよく登場しているお二人、Gender Action Platformアドボカシー担当の大崎麻子さん、社会活動家の湯浅誠さんをお招きしました。
大崎さんからは、「グローバル・イシューとしてのジェンダー平等と女性のエンパワーメント」についてお話いただきました。東日本大震災での父子家庭の現状のお話は、「震災で父子家庭というのは借金から始まるんですよ。」という、意外な一言から始まりました。大崎さんのお話はとてもパワフルで、時間が過ぎていくのがあっという間に感じました。

湯浅さんは、分かりやすく、そして説得力あるデータを前に、日本の状況について説明をしました。そして「評論家ではなく、それぞれのところで実践者になってください」と述べ、はっとさせられました。

今回のシンポジウムを通じて、参加者の皆さんはそれぞれがいろいろな気付きがあったと思います。身近なところから何ができるのかを考えて実行に移していく上で、今回のシンポジウムが何かの役に立てばと思います。
会場には本当に沢山の方々に来ていただきましたが、時間の制約もあり質問時間もゲストもしゃべり足りない感じでしたが、21時で終了となりました。参加者のみなさんが、それぞれの講演者の話に真剣なまなざしで食い入るように聞き入っている姿がとても印象的でした。
そして最後に会場で、9月14日に始まるスタンド・アップ テイク・アクションの練習を行いました。みなさんの回りでもぜひ実施してください。
(アシスタント 山口)
STAND UP TAKE ACTION ウェブサイト
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