2013.10.28
10月11日(金)の夜に、代官山で、ネットワークイベント「STAND UP TAKE ACTION~貧困のない社会に向けて一歩前へ!」を開催しました。
学生、会社員、NGO職員、お坊さんなど約60人の人が集まり、6人のゲストスピーカーのお話に耳を傾けました。
このネットワーキングイベントは、さまざまな角度から貧困問題の解決に取り組む人々が、貧困の現状、要因、取り組み、そして私たちにできることなどについて簡潔にプレゼンをし、その後はゲストスピーカーと参加者とで交流しながらざっくばらんにおしゃべりをするというイベントです。3時間は短すぎて、あっという間に過ぎていきました。このイベントの案内はこちらをご覧ください。
http://gcapj.blog56.fc2.com/blog-entry-289.html6人のゲストは以下のような多彩な方々です。

池上清子さん(日本大学大学院 総合社会情報研究科 教授)
イベントのトップバッターとして、人口の視点から世界を概観するお話をしていただきました。70億人の世界が抱える問題は、人口爆発と少子高齢化が同居しており、それに対してはジェンダーの視点や保健政策、そして一人ひとりの状況の改善が重要であるとのお話、そして国連機関や途上国でのご経験についてもお話しいただきました。池上さんの近著には、『衛生・公衆衛生学』(アイ・ケイコーポレーション/2013年3月)、そして『国際保健医療』(
日本国際保健医療学会/2013年9月号)などがあるそうですので、もっと知りたいという方は読んでみてください。現在、『国際保健医療』掲載の論文「
2015年以降の開発枠組み(ポストMDGs)の現況」はPDFで閲覧できます。

清野賢司さん((特活)
TENOHASI 事務局長)
池袋で活動してきた経験をもとに、活動とホームレスの現状についてお話しいただきました。リーマンショック以前と以後でホームレスの方の特徴、置かれた状況がだいぶ異なっており、現在では若いホームレスが増えていることに驚きました。

モハメド・オマル・アブディンさん(Mohamed Omer Abdin)
(東京外国語大学 博士課程在籍(平和構築学)、
(特活)スーダン障害者教育支援の会 理事)
スーダンから日本に来ることになった経緯、スーダンでの目の見えない人が直面する困難、そしてその人々を支援するようになったきっかけ、団体で行っている活動についてお話しいただきました。

野川未央さん
(特活)APLA(Alternative People's Linkage in Asia) 事務局スタッフ
フェアトレードの意義や仕組み、課題についてお話しいただきました。フェアトレードが現地でどのように役立っているのか、そして私たちの買物の選択が現地に影響を与えることがよく分かりました。買物するだけではなく、その先も考えていかなければいけないこともよく分かりました。

渡邉清孝さん
(特活)ハンガー・フリー・ワールド 理事・事務局長
書き損じはがき回収事業についてお話しいただきました。どのようにはがきを集め、整理し、それがどうやって現地の支援に役立っているのかご説明いただきました。また、貧困問題解決など難しい課題に取り組むときの心構え、考え方もお話しいただき、とても参考になりました。

定光香さん
(特活)開発教育協会 開発教育入門講座タスクチーム ボランティア
開発教育とはどのようなものなのか、その醍醐味、ご自身がかかわる活動についてのお話をお聞きしました。会社で働きながらもマイペースで積極的にかかわり、いろいろなことを学び、人とも出会えるボランティア活動を楽しんでいる様子がよく分かりました。

ゲストスピーカーによるお話の間には、交流時間もありました。
マレーシア料理を食べつつ、ゲストスピーカーを交え、他の参加者と交流し、いろいろな立場や視点から貧困問題、国際協力、ボランティア活動について考えている人の意見を聞くことができました。
みなさん活発に交流され、さらにいろいろな知見を深められたように思います。
最後にはスタンド・アップの写真も撮りました。

(インターン 吉富)
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