2013.10.29
『聞いて、話して、考える—ポストMDGsナイト・カフェ』第5回
◆生活保護家庭で育って感じたこと〜日本の貧困問題ってどういうこと?
ゲスト:雑誌『はるまち』編集部 小林さよさん
10/17(金)夜、高田馬場にある、10℃Space(10℃ CAFE 3F)をお借りして、「動く→動かす」特別企画『聞いて、話して、考える—ポストMDGsナイト・カフェ』第5回「生活保護家庭で育って感じたこと〜日本の貧困問題ってどういうこと?」を開催しました。

今回のナイト・カフェは、生活保護利用者の声を伝える雑誌『はるまち』編集部の小林さよさん。小林さんは生活保護家庭で育ち、現在は通信制大学の1年生です。小林さん自身の小さい頃からのご経験や、厳しい状況におかれながらも時間をかけて大学進学の道を選んだこと、そして自由学校『特別講座 活動家一丁あがり』に参加されたことや、その後の雑誌
『はるまち』での活動と通して考えたことなどをお聞きできました。
前半には参加者の皆さんからも「生活保護を受給している人が周囲にいないので具体的なことがわからず、どうしてもマイナスのイメージ、暗いイメージしかわいてこない」という声がありました。
しかし、自分の持っているイメージだけではなく、小林さんから実際のお話を聞くことによって、生活保護を利用されている皆さんを取り巻くさまざまな問題のほんの一部ですが私たちは知ることができました。
生活保護家庭での大学進学や高校時代のエピソードも聞きました。生活保護世帯では、高校生がアルバイトをしていても、未成年者控除や基礎控除によって生活保護費が減額されてしまうとういことを、みなさんは知っていましたか? 私たちの身近には、もっと知るべき問題があります。
厳しい状況に置かれながらも、明るく朗らかさを忘れず、困難にまっすぐ立ち向かってきた小林さん。
「私は『反貧困』ではなく『変貧困』、貧困を変える活動を楽しむ」と笑顔で言っていたその言葉に力強さを感じました。
「『はるまち』は生活保護のイメージを変えるためのチャレンジです。」
はるまちのウェブサイトにかかれたこの一言、ナイト・カフェ参加者だけでなく、皆さんの胸にも響くと思います。
小林さんの今後の活動も気になりますが、今後もこういうナイト・カフェのような機会で様々な身近なことに関して知っていくことが、とても大きな意味があると思いました。
そして今回のナイト・カフェもあっという間に2時間が過ぎ、最後に参加者の皆さんでスタンド・アップを行いました。

(アシスタント 山口)
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