2014.10.23
10月13日(月)、国連大学前広場にて「渋谷パレード2014 一緒に歩こう!貧困・格差のない世界をめざして」が行われました。
このイベントは、国連と市民社会の協力で2006年に始まったSTAND UP TAKE ACTION(スタンド・アップ)の最後を飾るメインイベントとして「動く→動かす」が主催したものです。来年達成期限を迎えるMDGsの達成を求めるとともに、MDGs後の目標であるポスト2015年開発目標(ポストMDGs)がより良いものになるよう声を上げるために行いました。
またポストMDGsでは、先進国に関係する目標がMDGsに比べて格段に多くなり、国際協力NGOのセクターを超えた取り組みが必要になってくるため、日本国内の貧困、女性、子ども、雇用などに関する問題についても訴える機会として考えました。
この日はあいにくの雨となり、当初予定していた国連大学前の広場ではなく、その横の建物下のオープンスペースで集会が行われました。

まずは、歌とダンスのパフォーマンスです。オープニングはGOSPEL SQUARE with Shanitaによるすてきな歌声とともに始まりました。

続いて、アースデイwithマイケルによるかっこいいダンスも行われました。小さなマイケルも切れのあるダンスを見せていました。

会場は、この2つのグループのパフォーマンスを見に来た人でにぎわい、シンガー、ダンサーの方々も一生懸命に場を盛り上げてくれました。
実はこの2つのグループ、それぞれの活動を通じて国際協力や社会貢献を行っています。詳しくは各グループのウェブサイトをご覧ください。
GOSPEL SQUARE アースデイwithマイケルその後、近藤哲夫さん(国連開発計画駐日代表)、ソニー・ウチェ・ウニグエさん(ナイジェリア国立大学附属病院感染症内科医、エヌグ州エボラ出血熱感染予防トレーナー)、雨宮処凛さん(作家・活動家)、根本かおるさん(国連広報センター所長)の4人のゲストによるスピーチがありました。
近藤哲夫さん ソニー・ウチェ・ウニグエさん

雨宮処凛さん 根本かおるさん
MDGsの達成期限まで残りわずかとなっている中で、まだまだ未達成の目標があり、また日本国内の貧困など、MDGsには含まれていなかった問題も数多く存在しているということが、各ゲストの視点から伝えられました。そしてMDGsの目標の達成や、開発課題の解決のためには、すべての人・すべての国が互いに知恵を出し合い、協力していくことが必要であり、また政府レベルだけではない、民間、市民社会、草の根レベルでの知見や経験の共有、団結が不可欠である、ということをみなさん訴えられていました。
その後、スタンド・アップの写真撮影をしました。

そしてパレードですが、台風が近づいており、雨が急に強くなったりしていたこともあり、残念ながら中止となってしまいました。
貧困をはじめとする世界の問題、そして日本国内の問題についてもパレードをしながら発信し、より多くの人に知ってもらおうとパレード中にコールするメッセージも募集して用意してきたのに残念です。以下は、集まった66のメッセージの一部です。
・安心して暮らせる社会を目指そう
・いがみ合うのではなく、力を合わせて生きることを考えよう
・いくつになっても正社員で働けるような雇用を目指そう
・命の重さをしっかり理解しよう
・NPO/NGOの力を高めよう
・エゴではなく、エコを実践しよう
・女の子が安心して生きられる世界にしよう
・貴重な自然を、次の世代に引き継ごう
・経済だけではない豊かな社会を作ろう
・子どもの貧困をなくそう
今回の機会が中止となってしまったことは非常に残念ですが、歌やダンスを通じて楽しみながら国際協力をすることができるのだと実感できる貴重な機会となりました。そして、こうした活動を続けていくことが、4人のゲストの方々がおっしゃっていたように、すべての人が協力し合って世界を良くしていくことにつながるのだと感じることができました。
(インターン 中野)
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