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《イベント報告》3/29「お散歩しながら考える日本と世界とこれからの時代 第1回テーマ<女性>」

2015年4月12日


先日初めてのお散歩企画を実施しました。

お散歩企画とは、単に会議室の中で話を聞くだけでなく、テーマに関する場所を訪れて、参加者みんなで見て、聞いて、触れて経験を共有し、その後に国内の課題に取り組むゲストと海外の課題に取り組むゲストから話を聞き、最後にテーマに関連するポスト2015の目標を詳しく見て考えるというイベントです。企画に関して詳しくはこちらを、イベント案内はこちらをご覧ください。

今回は「女性」をテーマにし、お散歩先は昭和の時代の家事道具が展示され、ちょうど特別企画展「昭和の結婚」が行われていた東京都大田区にある昭和のくらし博物館でした。博物館見学後は近くの集会場に移動し、講師のお話を聞き、ポスト2015のジェンダーに関する目標について話をしました。

写真は、昭和のくらし博物館見学にあたり、学芸員さんの説明を中庭で聞いているところです。
学芸員説明

博物館内は撮影禁止なのですが、見学の様子に限って許可をいただき写真を撮りました。これは、座敷を見学しているところ。館内の展示案内図は、昭和のくらし博物館ウェブサイトの左側メニューにある「展示案内」をクリックしてください。
居間

2階に上ると、懐かしい感じのする子ども部屋。学芸員さんは、当時の建築資材不足の工夫なども話してくれました。そしてその隣の部屋では昭和の結婚展が開催中(写真)。結婚や妻・嫁のイメージや規範は、戦前の夫を支える妻イメージから戦後は夫婦仲良く協力してというようなイメージとなり、ましになった感じはしましたが、それでも現在と比べると違和感を感じる部分がありました。
昭和の結婚展

約1時間の見学で学芸員さんに質問もしながらという駆け足でしたが、みなさんそれぞれ興味深く見学し、感じ・考えることもあったようです。

そんな見学で思ったことを抱えながら、近くの集会場に移動して、今度は座学です。
集会場

最初にアジア女性資料センターの濱田さんによる見学の雑感と振り返り。特に参加者の間でも反応が大きかったのが「プロ彼女」について。濱田さんは、「昭和の結婚」展で昔のしきたりや考え方に触れ、先月ファッション誌「ViVi」で特集されて男女問わず批判が出ている男性にとって都合の良い「プロ彼女」を思い出したと感想を話していました。

そしてゲストは、ジャーナリスト・和光大学教授の竹信三恵子さんからは、家事労働ハラスメントと持続可能な働き方について。昭和の電化が進んでいなかった暮らしから、現在のような電気製品が普及して省力化したと言われる時代になったものの、それで本当に家事負担は減ったのか?という疑問。そして、いつまでもきちんと顧みられず評価もされない家事労働という「労働」について、男女ともに長時間・低賃金労働下で家事労働がどうなっているのかなど、いまだに固定化された男女の役割から、家庭での生活の質の向上を妨げる不安定で低賃金の非正規雇用の問題まで、幅広くお話しいただきました。

2人目のゲストであるプラン・ジャパンの城谷尚子さんからは、途上国の特に女性の現状と女性が抱える問題の解決策としての教育についてお話がありました。日本の戦前の女性観や結婚観と似たような考え方が今でも根強い国があり、女の子には教育はいらない、子育てをしていればいいという考え方がまだまだ一般的なところも多い途上国。そんな中プランでは、女性に必要な選択ができるように、貧困の連鎖を断ち切ることができるようにと、現場で教育支援をしたり、国際的には女の子に注目が集まるようなキャンペーンの実施や、10月11日の国際ガールズ・デー制定に向けて国連に働きかけたりなど、多角的に取り組んできたそうです。

ゲストのお話しの後は、質問と議論も盛んで時間も短くなってしまいましたが、最後にポスト2015のジェンダーに関する目標についても参加者が2人ペアになって優先度の高い目標どについて話し合ってもらいました。

見学&移動が入るとイベント的にはなかなか時間がきついのですが、博物館見学から議論まで、みなさん盛んに質問をしたり議論をしたりして積極的に参加していただきました。

ちなみにこちらにあるのがそのジェンダーに関する目標です。

<現在提案されているポスト2015年開発目標のジェンダーに関する目標>
目標5 ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女子のエンパワーメントを行う
5.1 あらゆる場所におけるすべての女性および女子に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
5.2 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性および女子に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。
5.3 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚、および女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。
5.4 公共のサービス、インフラ、および社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。
5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参加および平等なリーダーシップの機会を確保する。
5.6 国際人口開発会議(ICPD)の行動計画および北京行動綱領、ならびにこれらの検討会議の成果文書に従い、性と生殖に関する健康および権利への普遍的アクセスを確保する。
5.a 女性に対し、経済的資源に対する同等の権利、ならびに各国法に従い、オーナーシップ、および土地その他の財産、金融サービス、相続財産、天然資源に対するアクセスを与えるための改革に着手する。
5.b 女性のエンパワーメント促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する。
5.c ジェンダー平等の促進、ならびにすべての女性および女子のあらゆるレベルでのエンパワーメントのための適正な政策および拘束力のある法規を導入・強化する。

※目標全文は、地球環境戦略研究機関のウェブサイトに仮訳版「持続可能な開発目標(SDGs)に関するオープン・ワーキング・グループ成果文書」が掲載されています。

そして最後に小雨のが降っていたものの、希望者で多摩川まで足を伸ばして桜の咲く河原を散策して下丸子駅に戻って解散となりました。

今年度は数回このお散歩企画を実施したいと考えておりますので、お散歩先(見学場所)候補、何を見学してどんな目標について議論すると面白いなどアイデアがありましたら、「お散歩企画提案」と書いて事務局までお送りください。


(事務局 諸)





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